グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦
メーカー:コナミ

同名映画をゲーム化した「グーニーズ」の続編。前作でグーニーズにしてやられたフラッテリー一家が復讐を開始、新しくグーニーズのメンバーに加わったアニーを誘拐した。アニーを助けようと仲間たちが乗り込むが、ことごとく帰ってこず、残るはマイキーただ一人・・・要するに前作と同じくフラッテリー一家にさらわれたグーニーズのメンバーを全員救出することが目的である。

グーニーズ2のここがすごい!

「人魚」のアニー

ゲームの内容は、前作の続編であり、よって当然映画の内容とは関係ないコナミのオリジナルストーリーである。というわけで、グーニーズに新メンバー「アニー」が加わることになったのだが、問題は彼女が人魚であると言うことだ。いったいどういういきさつで人魚がグーニーズに加わろうと思ったのか。彼女が前作(映画の内容に沿っている)で登場した「幽霊船」の主だったと考えるのが妥当か・・・どうでもいいか。
とにかく人魚のアニーを含むマイキー以外のメンバーは、フラッテリー一味にさらわれてしまったわけで、主人公マイキーを操作してフラッテリーのアジトへ乗り込み仲間を全員救出するのが目的である。とは言ってもそこは敵のアジト、フラッテリーの構成員はもちろんのこと、彼らが飼っているのだろう蜘蛛やカラス、果てはどこで一味に引き入れたのか、エスキモー怪獣羽根を持った骸骨までもが、マイキーの行く手を遮るのだ。
前作では何も武器を持ってこず、足蹴りのみで敵を倒さなければならなかった反省を生かして、今回マイキーは強力な武器を携えてきたのだ。ヨーヨー。そう十年に一度必ずブームが訪れるという伝説を持つあれだ。折しもこの頃日本ではスケバン刑事ブーム(だったかな)。主人公麻宮サキが武器として使っていたヨーヨーが、ちまたでブームを巻き起こしていた時期なのだ。このことから、マイキーは男の子ながらスケバン刑事に憧れていたことがわかる。かなりの日本通のようだ。

アドベンチャーゲーム

マイキーが乗り込むフラッテリーのアジトは、1メガという(当時としては)大容量を生かして、前作とは比べものにならないくらい広いつくりになっている。また、あるアイテムがないと進めない場所や隠れている通路なども多数存在するため、なかなか一筋縄では仲間を助けられない。
そしてこのゲームをより難しくしているのは、無数に存在する部屋に入ると始まる「アドベンチャーモード」だ。その中で、「イドウ」だの「トル」だの「タタク」だのしながら、アイテムを発見したり、隠された道を見つけたり、仲間を救出したりする、話を進めるに当たり最重要となるモードなのだが、何せこれが曲者。「イドウ」の時には十字ボタンで方向を指定するのだが、どっち向きに入ってきたかによって上下の操作が逆になってしまう。しかしグラフィックはそのまま、しかも左右の操作は入れ替わらないので、先に進もうとして入り口に戻ってしまうということは日常茶飯事的に起こってしまう。
また、部屋の中には様々な情報を教えてくれる味方がいる。大半はおばあちゃん。あんたら何でフラッテリーのアジトにいるの。まあその辺は情報をもらうのは老人からというRPGの鉄則を守っているということで納得する(RPGじゃねえぞ)。しかしマイキーはそんな優しいおばあちゃんに拳を食らわせ、ハンマーで殴ることもできる。ハンマーで殴られたおばあちゃんは恐れおののき「ギャー タスケテー」と痛々しく叫ぶのだが、構わず殴り続けると、アイテムのロウソクが出現マイキーカツあげ成功の瞬間。さすがスケバン刑事ファンだけある(注:スケバン刑事はカツあげしません)。

そんな彼の非人道的所行など知るはずもなく、仲間たちはマイキーの助けを心待ちにしている。人魚のアニーは、他の6人の仲間を全て救出しないと助けることは出来ない(捕らわれている場所には行けるのだが、鍵を開けることが出来ない)。死ぬような思いで全員を救出した後、人魚のアニーが捕らわれている部屋の鍵を開け、そこには夢にまで見たアニーの姿が・・・・・・
・・・悲しい哉ファミコンのグラフィック。そこには何ともいびつな姿のアニーが、手を広げたり閉じたりしながらはしゃぎ回っている。人魚ということで湧き上がっていた幼い僕の想像は、AAカップも真っ青の真っ平らな胸を前に脆くも崩れ去ったのである。まあ人生そんなもんさ。

とまあへんてこな要素満載の「グーニーズ2」だが、「あのアニーがたまらなく好き」という方もおられる。そのお姿は、実際クリアして確かめていただきたい。

他の能書きも一応見てやる
おまえ何かうるさいだまれ