スーパーピットフォール
メーカー:ポニーキャニオン

主人公は、探検家(だと思う)。遺跡でさらわれた娘?とネコを助けるべく、遺跡の地底に乗り込む、アクションゲーム。ステージというものは存在せず、上下左右に大きく広がった一つの地底空間を舞台に、どこかにいる娘とネコを探し出さなければならない。当時としては大容量の1メガバイトをフルに使ったその舞台はかなり広く、また全方向スクロールという自由度が新鮮であった。

スーパーピットフォールのここがすごい!

主人公弱すぎ。

主人公は探検家である。顔はマリオそっくりなのだが、服装から明らかに探検家である。もちろん大人。そんなヤツがカエルに触れただけで死んでしまう。そこまで地底のカエルは即効性の強い毒を持っているのだろうか。しかもそんな危険なところに、丸腰で臨もうとする根性は無謀としか言えない。唯一の武器であるピストルは洞窟の中で探しださなければならない。完全に自分の置かれた状況をナメきっている。それとも娘がさらわれて前後の判断が付かなくなっているのだろうか。どちらにしろ、このような絶望的状況で彼の冒険は始まるのだった。

見えないアイテム

いざ地底に乗り込んだ主人公。だがさらに状況は絶望的になってくる。このゲームではアイテムとして、ピストル(一つ取ると20発補充)の他、扉を開けるハート・スペード・クラブ・ダイヤの宝石の鍵(扉はたくさんある)、ネコを助けるための鍵、娘を助けるためのダイヤ、魔法の薬が用意されている、はずである。しかし歩いても歩いてもアイテムが見つからない。それもそのはず、このゲームではアイテム=隠しアイテム。アイテムが隠されている場所でジャンプしなければ現れないのだ。しかもその場所についてヒントはまるでなし。その上少しでも位置がずれていると、ジャンプしてもアイテムは出現しない。まさに宝探しだ。僕は根性でアイテムを見つけまくったが、とうとう魔法の薬のありかだけはわからなかった(娘の目の前までは行けたのにちくしょう)。ちなみに唯一の武器・ピストルを見つけた数は3個。敵に対抗する術などないに等しかった。
この時期の多くのゲームはそうであった。スーパーピットフォールも然り。そうつまり攻略本があることが前提のゲームである。それを攻略本なしでクリアしようとした僕は、ゲーマーの鏡というべきか、ただの馬鹿というべきか。

付録・コンティニュー

記憶が薄れているが、たぶんあっていると思う。

  1. ゲームオーバーになってタイトル画面に戻ったら、Aボタンを3回押す。
  2. セレクトボタンを2回押す。「2PLAYERS」の下の何もない所にカーソルが移動する。
  3. スタートボタンを押す。
するとゲームオーバーになった場所から再スタートできる。このコンティニューは何回でも使用することが出来るので、残り人数を意識せずにゲームを進めることが出来る。
というかコンティニューなしにクリアできるゲームではない。なのに隠しコマンドにするあたり、制作者の挑戦的姿勢は半端じゃないことが伺える。

他の能書きも一応見てやる
おまえ何かうるさいだまれ