マインドシーカー
メーカー:ナムコ

ファミコンの数あるクソゲーの中でも異彩を放つ本作品。何せこのジャンルのソフトは後にも先にもこの一本だけではないか(いくら意欲作の多いプレステにも、おそらく存在するまい)。他にあったら教えてほしいくらいだ。えっ、ジャンル?ジャンルはですねぇ、あの、その、ねえ言っちゃっていいんですかナムコさん!?言っちゃいますよ!?
それは・・・

マインドシーカーのここがすごい!

超能力養成ソフト

そうなんですんだよ。この「マインドシーカー」なるソフトは、かの有名な超能力者清◯◯◯が監修した、プレイヤー自身の超能力を開発するという恐るべきソフトなのだ。ゲームの中の人物を、ではない。コントローラを握っているその人の超能力を開発しようというのである。プレイヤーが鍛える超能力は、透視、予知、念力(何かを動かす力)の3つ。ゲームは怪しげな研究所から始まり、そこでは3つの能力を引き出すトレーニングをしたり、超能力の訓練をしたりする。ウォーミングアップがすんだら外に出て、いくつかの施設の中で実践トレーニングを積み、サイコポイントを貯めていく。一定のサイコポイントを貯めるとレベルがあがり、自分の超能力が鍛えられたことを実感するのである(んなわけないやろ!)
やがてたくさんサイコポイントが貯まると、突然レベルが無限大になり(意味不明)、テレポーテーションしないと行けないパワースポットなる場所へ行けるようになる。そこで最終的に鍛えられた超能力が試されるわけである・・・というわけだが、残念ながら僕はこの最終試練を越えることが出来なかった。しかし考えてみると、最終試練までたどり着くほどなのだから、僕の超能力は相当鍛えられたはずだ・・・って、あれ?

超能力育成ソフトだぁ!?

おかしいじゃねえか!別に予知能力が付いた実感もないし、透視なんて実際にはちっとも出来やしない。ましてや物を動かしたり消したりなんかできねえぞ!?そういえばこのソフトでやった訓練と言えば、透視は「このカードの裏に書かれた模様を次の5つから選べ」、予知は「何色の車が来るか次の5つから選べ」おいおいただ5択をやっていただけじゃないか。だいたい4、5回くらいチャンスがあって、一回でも予測が当たればサイコポイントが貯まるんだから、確率的にはほぼ確実にポイントを得られるわけだろうが。それによく考えてみると、カードの裏を透視ったって、白い四角のグラフィックが出てきただけで、裏側のグラフィックがあるわけではないのに、何でそれで透視できるんだ?そもそも透視かそれ!?
念力に至っちゃ、もっと訳わからない。「念力で物動かせ」だとか「物消せ」とか「噴水の水出せ」とかいろいろ注文を受けるが、全て方法は超能力で6、7回以上、Aボタン入力を有効にすること。念力が弱いとAボタンを押しても反応がない、というわけなのだが、その判断は相当いい加減で、連射機能付きジョイスティックでボタンを押しっぱなしにしてても、10回中8回有効になるなんてざらにある。そのうえ、ボタンの上におもりを載せてほおっておいても10回中8回有効なんて、もはや人間の念力なぞ関係ない。

大体監修・清○○○というのが胡散臭すぎる。しかしこのソフトの発売元がナムコと言われると、妙に信用してもいいような錯覚に襲われるのだが、実際やってみるとナムコ製ということを忘れてしまうほどの胡散臭さに支配されてしまう。つまり最終的に言いたいことは

イ、インチキだぁぁぁ!!!

他の能書きも一応見てやる
おまえ何かうるさいだまれ